自動車解体職
仕事内容
長年使われたり、たくさん走ったりして、もう乗らなくなった車や、事故を起こしてしまった車などから、まだ使えるパーツを取り外し、リサイクルパーツとして再利用します。取り外したパーツは国内の業者やユーザーにも利用していただいていますが、海外にも輸出しています。主な取引先はロシア、マレーシア、ドバイなど世界中様々。
また、再利用できないところは鉄やアルミ、プラスチックなど、素材ごとに分別し、リサイクルに回します。それらはまた新しい製品の素材として生まれ変わっていきます。
同じ車種を解体する場合でも、ヘッドライトひとつ取るだけの時もあれば外装からエンジンまで20点も30点も取り外していく場合もあるので、単純なライン作業とは違い、同じ業務でも作業は毎日違います。飽きることはないと思います。
また、商品の販売相手は顔が見えるわけではありませんが、日本全国、果ては海外まで発送されていきます。自分が取り外したエンジンが地球の反対側で載せ替えられて、誰かの運転で走っているなんて、考えただけでもワクワクしませんか?
とはいえ、毎日作業が違う、ということは、それだけ覚えることもたくさんあるという事でもあります。軽自動車から珍しい高級外車まで、同じパーツでも形も大きさも重さもすべて違います。ルーティーン化したマニュアルの作れる業務ではありませんので、最初は試行錯誤が続くと思いますが、必要な機材はすべてありますし、何より知識や経験のないところから始めた先輩ばかりです。一つひとつ丁寧に教えますので安心して下さい。
部品外し 車両からパーツを取り外す業務
取外し指定指示書に沿って、車両から次々とパーツを取り出していきます。始めは一日で1~2台が精いっぱいだと思いますが、慣れれば5台も6台もやりきることができます。自分の成長が一番実感できる業務かもしれません。
検品、美化 動作チェック、品質チェックをする業務
具体的な業務
中古車は使われてきた環境や走行距離などすべて違うため、傷のつき方や傷み具合がすべて違います。一点一点、傷のチェックや動作チェックをし、また商品化するために丁寧に汚れを落とします。
梱包 売れた商品を段ボールなどに梱包し、出荷する業務
リサイクルパーツは全国に発送されます。使用していただくお客様の顔を思い浮かべながら梱包し、出荷します。部品の形によって使う箱の大きさもさまざまなので、パズルみたいで面白いという先輩もいますよ。
解体 鉄、アルミ、その他素材ごとに分別したり、海外向け商品の出荷をする業務
海外に行けば日本国内よりも爆発的な人気がある。そんな車、実はたくさんあるんです。外国人のバイヤーさんも多数来社されるのでグローバルな環境で業務をしています。また、最終的に自動車を重機やプレスでサイコロにしてしまう、ダイナミックな解体もしています。